『燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2』


今月号のNintendoDREAMの付録冊子、DSソフトオールカタログを見てみると、シリーズ一作目の『押忍!闘え!応援団』の累計販売本数は6.8万本。それに対して今作の累計販売本数は11.4万本。未だに2万本ペースで売れているようなので、累計20万本も狙えそうだ。ゲーム内容が伝わるCMや、メインタイトルを内容がわかりやすいものに変更するなど、前作の反省を活かした堅実なプロモーション活動が功を奏した結果といえよう。


音ゲー、特にゲームセンターに並ぶコナミビートマニアなどのシリーズはひたすら難しい方向に進んでいるため、上級者のプレイは確かに見惚れるほど美しいのだが、実際にやるとなる私のような音ゲー初心者には近づきがたい存在だった。しかしこの応援団シリーズに触れ、そんな先入観はきれいさっぱりなくなった。音ゲーは、練習すれば誰だって上達するのだと、身をもって知ることができた。


このゲームの操作方法はタッチペンのみを使ったDSならではの独自のもので、音ゲー初心者から上級者まで、同じスタートラインから始められる。また、演奏開始前や終了後、演奏の合間合間にストーリーデモが挿入されるので、曲を上手に演奏するという音ゲー本来の目的に加え、ストーリーを楽しむという新たな目的が生まれ、それが全ての曲をクリアするためのモチベーション維持に一役買っている。いくら難しくて心が折れそうになっても、自分の演奏が地球を救うのであれば頑張ろうという気が起きるもの。結果として、何十回失敗しようとプレイし続けることができ、初心者の私でさえ1作目は全ステージ全難易度をクリアすることができた。


今作も相変わらず面白いゲームの本質は変わらないうえに、一作目で不満だった長い前奏後奏をスキップする機能や、累計点数による隠しステージの登場や更なる難易度まで追加されたので、システムはもはや完璧。文句の付け所はない。……今作と1作目を比較するだけならば。


実は応援団シリーズには1作目と今作の間に、海外でのみ発売された『Elite Beat Agent』という2作目が存在する。というわけで『応援団2』は実質シリーズ3作目。『EBA』において前奏スキップや隠しステージが既に追加されていたうえ、最終ステージの演出が『EBA』と『応援団2』酷似していたため、本音を言うと今作はあまり驚きがなかった。海外版もやっている人間の贅沢な不満ではあるが。


もし次があるのなら、1作目に初めて触れたとき並の新たなインパクトがあれば、と思うが、今のままで十二分に面白いのも確かなのでどういう形であろうとやはり『応援団3』は出て欲しい。Wii版応援団でも可。