久多良木会長退陣


4月に開催されたSCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)の取締役で発表された通り、ついに昨日6月19日に、ゲーム業界の一時代を切り開いた久多良木健会長兼CEOが名誉会長となり、実質ゲーム業界からは身を引く形となった。今日の朝日新聞経済面にも大きく取り上げられている。(写真参照)


氏は多くの迷言を残しすぎたためにネット上ではバッシングの対象にばかりなってきた感があるが、周りの反対を押し切ってでもソニーのゲーム事業を立ち上げ、PS、PS2といった国民的ゲーム機を世に送り出したのだからもう少し評価されてもいいように思う。


そりゃあ私自信も耐用年数の低いPS2には不満はあるし、高性能なハードを作りさえすれば勝手に良いソフトが付いてくると勘違いして突っ走る今のSCEは好きではないけれど、PS、PS2で出会えた多くのSCE製ソフト(特に『ICO』『ワンダと巨像』『スカイガンナー』)は今でも大好きだ。だからSCEも嫌いになりきれない。


SCEの敗因の1つとしては、PS1の時代に立ち上げた多くのシリーズの人気を、PS2時代に維持できなかったところにあるだろう。人気の落ちた、または終焉してしまったと思われるシリーズを具体的に挙げてみると、アークザラッドワイルドアームズポポロクロイスパラッパラッパー、XI、I.Qなどなど。


PS3だけで出来る面白いソフトを充実させることがどれだけ重要なのかということにSCE自身が早急に気付き、実際に良いソフトが充実してくれば、自然と風向きは変わるかもしれない。先日ついに搭載されたPS1、2ソフト用のアップコンバータ機能はこれから増えてくるであろうHDテレビ所有者にとって大きな魅力になるし、FF13をやりたいと思っているユーザーは多いはず。


だからただでさえ発売前に背下げしたというのに、さらなる値下げは避けるべきだと思う。余計に赤字を膨らませて、ゲーム事業撤退とかもっと悪い方向に行きかねない。それなのに、それを匂わせる発言が出ちゃいましたね……。まだ購入してないので消費者としては確かに嬉しいんだけど……これからSCEはどうなるやら。


1ゲーム好きとしては、ただただ面白いゲームがやりたいだけだから、どのハードもある程度の人気を維持してくれさえすればいいと思う。ゲーム機戦争に敗者が出て、結果として面白いゲームが減るんだったら、勝者はいないほうがいい。いろんな選択肢があるうえで、消費者はそれぞれに合った好みのゲームを買えれば、それが一番理想の形であろう。


だから任天堂も、マイクロソフトも、SCEも、みんながんばれ。