『ドンキーコング ジャングルビート』


今の任天堂を支えるニンテンドーDSやWiiといったハードは、その革新的で直感的なインターフェイスによって人気を獲得しているが、任天堂が革新的な操作方法を考案したのはこれがもちろんこれが初めてのことではない。それこそ日本のゲーム史を切り開いたファミコン十字キーにしたって革新的だし、手の動きに反応するセンサーが内臓された『コロコロカービィ』や『まわるメイドインワリオ』といった直感的操作が可能なソフトもあった。


そんな任天堂がDS以前に発売した最も新しく革新的なコントローラーが、GC対応のタルコンガというものなのだが、その時代に逆行するかのような大きさや対応ソフトの少なさから時代の変化と共に忘れ去られようとしている。今回は対応ソフトの中の唯一のアクションゲーム『ドンキーコング ジャングルビート』を紹介することで、いかに面白いコントローラーなのかを伝えたいと思う。せっかくコントローラー込みで1000円で購入したので。




ドンキーコング ジャングルビート』は任天堂のゲームではおなじみドンキーコングを操作して進んでいく横スクロールアクションゲーム。普通のコントローラーを使ったら極めて平凡なゲームなのだが、これがタルコンガを使うと全く新しい爽快痛快ストレス発散アクションゲームに早代わり、である。


操作は極めて簡単で直感的。2つ繋がったタルの右側を叩けばドンキーは画面の右へと進み、左を叩けば左へ進む。両方叩けばジャンプ。タルの上で手を叩けば音に反応して、状況に応じた「何か」が起こる。以上。


これらを組み合わせた全く新しい操作法は、初めの3分こそ上手くいかずドンキーがあらぬ方向に行ってしまうかも知れないが、それを乗り越えさえすれば手持ちコントローラーで操作する以上の一体感。音楽を奏でるかのように、誰でも、楽しく、爽快にプレイできるはず。


実際、半分無理やりコンガを押し付けて弟にやらせてみたところ、最初はためらいながらコンガを叩いていたものの次第に目に火がともり、横から口を出さずとも夢中になってどんどんステージをクリアしていった。そんなプレイしている姿を見るだけでも面白い、というところはWii用ゲームに通ずるところか。


ボスステージではドンキーの後ろからの視点で更なる一体感。右のタルを叩けば右パンチ!左を叩けば左パンチ!敵がよろめいたら交互に連打連打連打!遊びすぎると熱くなって、汗はダラダラ、手は真っ赤。ストレス発散には最高である。しかもこれは叩く手応えがある分、あの大ヒットソフト『Wiiスポーツ』のボクシング以上の爽快感。対戦モードがないのは実に惜しい。



本来はこの最高のコントローラーであるタルコンガ対応のレースゲーム『ドンキーコング たるジェットレース』も発売予定だったのだが、GCの時代が終わると共に発売予定リストから消えてしまった。Wii向けソフトとして今月28日に装いも新たに発売されるのは嬉しいが、何やらタルコンガには対応していない様子。タルコンガでやった方が面白そうなだけに非常に残念。
http://www.nintendo.co.jp/wii/rdkj/index.html


次の新しいインターフェイスを備えたゲームとしては8月に出る『スライドアドベンチャー マグキッド』というものがある。DSを机の上でスライドさせて操作するという今までに無い操作方法が魅力だが、DS用としては若干高い5800円という値段がネックか。Wiiを出そうとも新しいインターフェイスに取り組み続ける任天堂の姿勢には恐れ入る。新しいもの好きの私はきっとこれも買う。