『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』(以下スマブラSP)が12/7に発売されたのでこの3日間は寝食を忘れたように遊んでいる。
友人まわりやTwitterでの見知らぬ人からも購入報告が多くあがっている中、気になるのは「難しい」という声。全作触っているものの一向に上達しない私のような下手の横好きプレイヤーとしては、特に難しくなったという感触がないのだが、Switchが広く売れているだけに初めてシリーズに触れた人が多いということに加え、『スマブラSP』は遊べるモードが多いのでどこから手をつければいいのか分かりづらいのが原因だろう。
初めての人は以下の内容だけ気にすると遊びやすいと思う。
①操作方法を覚える
・昔のゲームと違って説明書がないのでいきなり操作方法でつまづきがち。タイトル画面を放置していると操作方法ムービーが流れるのでそれを見る(「コレクション」の「ムービー」からも同じものが見れる)。
・【12/12追記】そのあと「ヘルプ」(メニュー画面でZRボタンを押すと表示される)の「オプション」内の「ボタン」から各コントローラのボタン配置を確認する。
またこのとき名前を登録すること。名前はプレイヤーの上に表示できるので(キャラ選択画面で「プレイヤー1」にカーソルを持ってきてAボタンを押すと選択できる)、僅かでも対戦中の見失い防止になる。このゲームは慣れてきても本当に自キャラを見失いやすい。名前は対戦、1人用問わずどのモードでも使用できる。
・キャラごとに必殺技が全く異なるのでこれは「ヘルプ」から「ワザ表」を見る。戦闘中にも+ボタンを押すと読める。
・【12/12追記】慣れてきたら、その他の細かい操作について「ヘルプ」の「テクニック」、「コレクション」の「スマちしき」内の「基本テク」もチェックすること。
・いろいろ読むのがだるいという人は任天堂公式チャンネルのよゐこの動画を見よう。初心者目線でわかりやすい。
②スマッシュ攻撃を覚える
・操作方法のうち、敵をふっとばすための「スマッシュ攻撃」がこのゲームのキモでありながら出しづらい。私自身、64版の時はこれが出せずに友達の家でよくボコられた。スマッシュ攻撃は「左スティックをはじく+Aボタン」。「左スティックを傾ける+Aボタン」では出ない。はじく操作を強いるゲームはスマブラシリーズしか知らない。
・スマッシュ攻撃を出すのに慣れないうちは簡易操作方法である、「右スティックを傾ける」もしくは「A+Bボタン同時押し」の方が簡単なので強くオススメ。
・なおスマッシュ攻撃は溜め撃ちができる。左スティック+ Aボタン時は「左スティックはじき+Aボタン押し続ける、からの離す」、右スティック時は「右スティックを傾け続ける、からの離す」で溜め撃ち。スキは大きいがいっぱい飛ぶので気持ちいい。
③目標を持って遊ぶ
・対戦相手がいる人は対戦しているだけで楽しいが、相手がいないとCPUと対戦してもオンライン対戦しても心が折れるのでまずは一人用モードから。メインのアドベンチャーモードも長大で楽しいが、トリッキーなルールばかりで最初は操作できるキャラもわずかなので、まずは「いろんな遊び」から「勝ち上がり乱闘」。いわゆる格闘ゲームのアーケードモードみたいなものなので、キャラ毎の操作に慣れやすい。難易度も細かく調整できるのではじめてでも安心。ここできっと得意なキャラが見つけられるはずだ。
・その先はアドベンチャーを遊びながらキャラクターのコンプリートを目指し、さらにクリアゲッター(「コレクション」からコンプ状況が見れる)を埋めるのを目指すと目標を持って遊べるはず。
・【12/12追記】余談だが楽曲やMiiファイターのコスチュームを集めるために、ゲームの起動時やモード変更時など定期的に「コレクション」の「ショップ」を覗くクセをつけた方が良い。
今作はいつにも増して遊べる要素が多くてごちゃっとしているが(桜井政博ディレクターのゲームはいつもそう)、スマブラはハマると奥が深くて中毒性が高い。探せばちゃんと初心者向けガイドがゲーム内にあるのだから、はじめての人も挫けないでほしい。
個人的な感想としては、前作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』でこれ以上の拡張・拡大に限界を感じ、Switchにスマブラが出るとしても『マリオカート8 DX』同様の移植+αだと思っていたので想像以上に新規要素があってうれしい。が前作までと異なり、対戦ステージのほとんどが既存ステージで新規ステージは僅か、あとは有料ダウンロードコンテンツで!という割り切った作りはなんだか昨今のPS4版アイドルマスターみたいだなぁ、などと思ってしまう。
別にそれが悪いと思ってるわけではなく、本当にシリーズの完成形まで来てしまったのだろうと思うと感慨深い。
あとスピリットまわりの仕様が細かすぎて伝わらない任天堂大辞典みたいになってるところに桜井ディレクターのこだわりを感じる……が、スピリット戦の「塔の上でセレス(『パンドラの塔 君のもとへ帰るまで』ヒロイン)が肉を食うのを阻止するステージ」って何だよ…! それモンスターの生肉だろ! わかるけど、それはいろいろアウトだろ!!
7年前(!)にレビューを書いてた『パンドラの塔 君のもとへ帰るまで』はWiiの名作アクションゲームだ。『スマブラSP』は思い出が多ければ多いほど楽しい。